【会社】法人税の仕組みー益金、損金とは?利益と所得はどう違う?
経営者として最低限知っておきましょう!
法人税の算出方法
法人税は「所得」に対して「税率」をかけて算出します。
この算出された税額を納めることになります。
ところで、「所得」って何でしょう?
「利益」とよく混同されますが、違います。
「利益」と「所得」
「利益」というのは何となく理解されている方も多いかと思います。
例えば小売店をイメージして頂くと、
お客さんに商品が売れたら売上がたって、その商品を仕入れるための費用が出て行って、最後に手元に残ったのが「利益」
そんなイメージができると思います。
収益から費用を引いて「利益」の額を算出するーこれは、決算の時に目にする「損益計算書」
一年間でどれくらい儲かったか(もしくは損したか)を表した会社の経営の成績表のようなものです。
しかし、法人税を計算するのに必要なのは、「利益」ではなく「所得」です。
「所得」とは以下のように算出されます。
それでは、「所得」を計算するために出てきた「益金」「損金」とは何でしょう?
「益金」と「損金」
「益金」「損金」というのは、先程、「利益」を計算するために出てきた「収益」「費用」とほぼ同じなのですが、イコールではありません。
「収益」にはなるけれども「益金」にならないもの、「費用」になるけれども「損金」にならないもの、またその逆のものもあります。
「益金」「損金」というのは税法上の専門用語。
法人税を計算するための税法上の「収益」「費用」と考えるといいかもしれません。
法人税の仕組み
法人税の申告書では、「収益」と「益金」の違う部分、「費用」と「損金」の違う部分を調整して、「所得」を出していきます。
具体的には、会社の経営成績表である損益計算書で算出された「利益」の金額を使い、そこから調整を行い、最終的に税金を課される「所得」を計算していきます。
まとめ
法人税の申告書って所得税の申告書と比べてみても、なんだかすごく難しくとっつきにくいところがあると思うかもしれません。
しかし会社の経営者として、税金の額が計算される仕組みは最低限は理解しておいた方が良いでしょう。
ちなみに、法人税申告書の別表4というところで、「所得」の金額が計算されています。申告の際はぜひ確認してみましょう。