クラウド会計のメリット・デメリットは?
クラウド会計のメリット、デメリットをまとめてみました!
クラウド会計の仕組みについては、前回書きました。
従来のインストール型の会計ソフトでは、個々のパソコンにソフトのインストール・更新が必要で、会計データの入力も、一部Excelでの取込はできますが、一つ一つの仕訳を手入力するのが主流でした↓
今回は、クラウド会計を利用することの具体的なメリット、デメリットを解説します。
クラウド会計のメリット
クラウド会計を利用するメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
① 銀行口座やカード明細等は自動連携できる
② AIによりデータ入力を効率化できる
③ いつでもどこでも経理状況をすぐに把握できる
④ ソフトのインストール・更新(アップデート)作業が不要
⑤ データのバックアップが不要
① 銀行口座やカード明細等は自動連携できる
銀行口座とクレジットカード明細の取引を自動で取り込むことができます。
また、銀行口座やクレジットカードの他にも、アスクルやアマゾンなどの通販サービス、Airレジなどレジアプリとの連携も可能なので、経理業務の効率化を図ることができます。
② AIによりデータ入力を効率化できる
AI(人工知能)により勘定科目などを提案してくれる、また使用していくことで、それぞれの取引に対する仕訳を覚えさせ、自動入力・自動仕訳が可能になります。
③ いつでもどこでも経理状況をすぐに把握できる
ネットにつながる環境にいれば、端末(パソコン、スマートフォン、タブレット)を問わず、自分の会計アカウントにアクセスすることで、リアルタイムで経営・財務状況を確認することができます。
試算表・帳簿、その他経営・財務状況を分析するためのレポートも各種用意されているので、必要に応じてすぐに資料を確認することができます。
④ ソフトのインストール・更新(アップデート)作業が不要
クラウド(cloud:雲)と呼ばれるネットワーク上に、会計ソフト(アプリケーション)があるため、利用者側でのソフトのインストール・更新作業は不要です。
中でも頻繁にある更新作業。その度に仕事を中断しなければならないし、場合によっては案外更新に時間がかかったり…すごく面倒くさいです。
私自身は、更新作業をしなくていいという点、すごくメリットを感じています。
⑤ データのバックアップが不要
クラウド(cloud:雲)と呼ばれるネットワーク上に会計データがあるため、利用者側のデータのバックアップ作業は不要です。
クラウドサービスを提供する会社側で管理しています。
クラウド会計の特徴を図解するとこんな感じ↓
クラウド会計のデメリット
クラウド会計を利用するデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
① 身近にネット環境がない場合、利用自体できない
② データを手入力した場合、作業に時間がかかることがある
③ セキュリティについて
① 身近にネット環境がない場合、利用自体できない
クラウド(cloud:雲)と呼ばれるネットワーク上に、会計ソフト(アプリケーション)と会計データがあるため、インターネットを介しての利用が必須となります。そのため、インターネットを利用できる環境でないと閲覧、操作ができません。
② データを手入力した場合、作業に時間がかかることがある
インターネットの通信環境に影響を受けるところがあり、例えば、データを手入力した場合など処理速度が遅いと感じることがあります。
ただ、メリットの部分で書かせて頂いたように、クラウド会計の特徴である、銀行口座やカード明細の自動連携、またExcelデータでの取込みなどを利用することで手入力作業を減らすことができ、結果的にデータ入力の効率化を図ることができます。
③ セキュリティについて
当事務所で利用させて頂いている、MFクラウド・Freeeに関して言えば、情報漏えい対策としては、通信・保存データの暗号化などの対策を取っていますし、セキュリティに関しては、自社でのセキュリティ対策に加え、外部のセキュリティ機関とも連携をしながら、常に改善を図っています。
ただ一方、IDとパスワードがあれば、誰でも会計アカウントにアクセスできてしまうというリスクがあるため、利用者側でIDとパスワードの厳重な管理が求められます。
まとめ
自分で事業をされていると、ついつい経理は後回しになってしまいます。
ですが、毎月の経営・財務状況、ざっくりでもいいので、把握しておくことは非常に大切なことです!
経費がかかりすぎているのであれば、そのことを認識し、早期に仕入先の見直しなどすることができますし、決算前に大体の利益の予測を立て、そのための対策をすることもできます。
そのためにもできるだけ日々の経理処理を効率化し、最新の経理状況を把握するために、クラウド会計をオススメします。